イカ生 Ikasei

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第22回岡本太郎現代芸術賞入選展示作品です。
イカ生 Ikasei (2019)

画材:カットキャンバス、ジェッソ、アラビアゴム、イカ墨、コウイカ貝殻、アオリイカ表皮、ケンサキイカ水晶体、ハトメ
サイズ:1770×2470mm


日本の主食になった米を作る水田と日本で最も消費されてきた海産物であるイカをイカ墨で描き、古代から現代の命をつなぐ食の尊さと自然の素晴らしさを表現する。
空中に巨大な水イカが降臨、共食いをする。それは生の中に死を持っているイカ。天から降り注ぐイカとイカ墨。神話の時代。海から来た女神は出産時にイカにもどる。
まわりの水田の水はイカの青い血液だった。水面は空が反射し青くグラデーションになる。イカは荒々しい自然から美や生を人間のところまでもたらしてくれる神。
生きるための食を支える稲と、スルメ。イカは自身を食べさせて人間の生を支配していた。人々はイカに生かされていた。日本語のイカの語源を辿れば食べ物そのものを意味している。イカのイは語声強調の接頭語、カは食(ケ)が訛ったもの。
イカは、焼く煮る干す刺身、すべての調理法が叶う。主な栄養素はタウリン。イノシン酸が含まれていないのに旨味がある。遊離アミノ酸のグリシン、アラニン、プロリン。美味しく感じるようにできている。
海が思考して築いた土地に田んぼがつくられた。波が侵食して形作られたイカの水槽。風が運んでくるイカ釣り船。世界を照らす漁火。水田の周りの森にはイカの卵の産み付けられた植物。イカ飯、イカ焼き、イカ刺し。イカの過去現在未来はすべて同時に存在する宇宙の今。
円柱形の内と外。イカは透明。生と死がみえる。生も死も美しい。すべてがひとつですべての人の心に宿っている。‪みんなイカに生かされている。古代からイカを食して生きてきた人々の子孫が私達。私達はイカ。